結論:決まる順番は3つ

離れて暮らす親の家事を人に頼むときは、①介護保険で頼めるか ②使えないなら自費でいくらか ③ふつうの家事代行と自費の訪問介護のどちらを呼ぶかの順で決まります。

①介護保険で頼めるかは、このサイトでは判定できません。 要介護認定や暮らしぶりで変わり、決めるのは市区町村とケアマネジャーです。親の住む地域の地域包括支援センターか介護保険の窓口への電話が、いちばん安い一歩です(無料)。

②自費の相場は1時間2,750円から5,500円(税込)で、毎回880円から1,100円の交通費が別にかかります。安い帯は曜日を固定する定期契約で、クラウドケア2,750円(週1回)、CaSy 2,790円(2時間以上)、ニチイライフ2,860円(Bエリア)。1回だけ頼む形にすると3,300円から6,900円ほどに上がります。

③体に触れる介助が要るなら自費の訪問介護、掃除と洗濯だけなら家事代行です。 クラウドケアは掃除や調理と同じ単価で入浴や排泄の介助まで頼めますが、届くのは7都府県の一覧に載っている市区町村だけ。実家が地方なら、47都道府県に一覧があるのはニチイライフとダスキン メリーメイドの2社です。ただし地方都市なら、ほかの会社も一覧に載っていることがあります(福岡は5社、広島は4社)。

金額はすべて税込。クラウドケアは2026年9月13日、他10社は2026年9月4日に公式サイトで確認(ダスキン メリーメイドの一部は2026年8月11日)。

クラウドケアの登録は、親本人でなくご家族が代理人として進められます。公式サイトに「依頼者 (代理人) は、メールアドレス、パスワードを入れるだけで、簡単に登録できます」とあり、本人確認書類は利用者本人(親)のものが原則で、すぐに用意できない場合は代理人(成人の親族に限る)のものでも可能と公式FAQに書かれています。親の住所が対応エリアの一覧にあるかを先に確かめてから登録してください。

掃除や調理と同じ単価で入浴や排泄の介助まで頼めるのは、この11社ではクラウドケアです。家族が代理人として登録できます。

実家の親に家事を頼むときに決まる順番の3ステップ図。①介護保険で頼めるか:決めるのは市区町村とケアマネジャー。相談は無料(地域包括支援センター/市区町村の介護保険の窓口)。このサイトでは判定できない。②自費でいくらか:1時間2,750円〜5,500円+毎回の交通費880円〜1,100円。いちばん安い数字は定期契約の単価で、1回だけ頼む形なら1時間3,300円〜6,900円ほどに上がる。③どちらを呼ぶか:体に触れる介助が要るなら自費の訪問介護(クラウドケア/1時間2,750円〜3,300円・7都府県の一覧内のみ)、掃除・洗濯だけなら家事代行(地方ならニチイライフ2,860円・ダスキン メリーメイド4,400円の2社)。金額はすべて税込。2026年9月13日にクラウドケア公式、2026年9月4日に他10社の公式サイトで確認。
決まる順番は①介護保険→②自費の相場→③どちらを呼ぶか。①はこのサイトでは判定できません。

1. 介護保険で頼めるかは、窓口が決めます

介護保険の訪問介護には、掃除・洗濯・買い物などを頼む「生活援助」という区分があります。ただし使えるかどうかは要介護認定の有無や暮らしぶりで変わり、当サイトでは判定できません。 担当のケアマネジャーがいれば、その人が最短の相談先です。

もう1つ、介護保険とは別に市区町村が独自にやっている家事の支援があります。「軽度生活援助事業」などの名前で、対象・料金・実施の有無が自治体ごとに違うため、制度名で検索するより高齢者福祉の窓口に電話したほうが早く正確です。

介護保険や自治体の支援が使える場合も自費と併用できます(クラウドケア公式「介護保険内サービスと併用して、ご利用いただくことも可能です」)。

2. 自費でいくらか:11サービスを税込で比べる

家事代行10社と、自費の訪問介護1社(クラウドケア)の料金を同じ項目で比べました。金額はすべて税込で、税別表示の会社は税込に直しています。並びは1時間あたりの安い順です。

家事代行・自費の訪問介護11サービスを1時間あたりの料金が安い順にまとめた表(列=サービス/1時間あたり税込/交通費/最低利用時間)。タスカジ1,500〜4,190円(担当者が自分で決める)・交通費は一律の額なし依頼ごとの実費・3時間。クラウドケア(自費の訪問介護)2,750円(定期・週1回)スポット3,300円・880円・1時間(定期は2026年10月1日から2時間)。CaSy 2,790円(定期・週1回・2時間以上)1時間なら3,190円・880円・1時間(1時間は週1定期のみ)。ニチイライフ2,860円(Bエリア・定期週1回)東京3,960円・990円・1時間。きらりライフサポート3,080円(3時間コース)1時間コースは3,960円・訪問費990円+入会金5,500円・1時間。キャットハンド3,168円(定期・単身特別プラン・月額制で月25,344円・月4回を1時間あたりに直した額)・子育て応援プラン3,278円・猫の手ベーシック3,388円・990円(スタッフ1人あたり・推計)・2時間。ピナイ家事代行サービス4,180円(定期・週1回以上)・990円・3時間。アールメイド4,290円・1,100円(移動費)・2時間。ミニメイド・サービス4,356円・990円×スタッフ人数・2時間。ベアーズ4,840円(定期デラックス・2時間)3時間以上は4,180円・990円(+最寄り駅から1.3km以上で440円)・2時間。ダスキン メリーメイド5,500円(東京・神奈川の定期)他45道府県4,400円・交通費の項目なし・2時間。注意:タスカジは担当者が自分で単価を決めるため幅があり交通費も一律の額がない。ダスキン メリーメイドは交通費の項目そのものがない。金額はすべて税込。2026年9月13日にクラウドケア公式、2026年9月4日に他10社の公式サイトで確認(ダスキン メリーメイドの一部は2026年8月11日)。
11サービスを1時間あたりの安い順に。いちばん安い単価には、その値段で頼める最短時間があります。
くわしい表を開く
サービス 1時間あたり(税込) 最低利用時間 交通費(1回) キャンセル料 対応エリア
タスカジ 1,500〜4,190円(担当者が自分で決める) 3時間 一律の額なし(依頼ごとの実費) 72〜24時間前50%/24時間前から100% 13都府県
クラウドケア(自費の訪問介護) 2,750円(定期・週1回)/3,300円(スポット) 1時間(定期は2026-10-01から2時間) 880円 48時間前から全額(交通費・割増も対象) 7都府県の一覧内のみ
CaSy 2,790円(定期・週1回・2時間以上)(1時間で頼むと3,190円) 1時間(1時間で頼めるのは週1定期のみ) 880円 前々日18時まで無料/以降は全額 13都府県
ニチイライフ 2,860円(Bエリア・定期週1回)/3,960円(東京) 1時間 990円 前日17時まで無料/以降は全額(交通費を除く) 47都道府県
きらりライフサポート 3,080円(3時間コース)(1時間コースは3,960円)+入会金5,500円 1時間 990円(訪問費) 48時間前まで無料/以降50%→100% 1都3県
キャットハンド 3,168円(定期・単身特別プラン・月額制で月25,344円・月4回・1回2時間を1時間あたりに直した額)/3,278円(定期・子育て応援プラン)/3,388円(定期・猫の手ベーシック) 2時間 990円(スタッフ1人あたり・税込か税別かの記載がないため推計) 2営業日前まで無料/以降は振替も値引きもなし 1都3県の一部市区町村
ピナイ家事代行サービス 4,180円(定期・週1回以上/契約期間1年・自動更新) 3時間 990円 前々日17時まで無料/以降は返金も振替もなし 4都府県の一部地域
アールメイド 4,290円 2時間 1,100円(移動費) 前日17時まで無料/以降は100%(移動費も対象) 1都3県の一部地域(東京23区+都下14市、神奈川・埼玉の一部、千葉は4駅の周辺)
ミニメイド・サービス 4,356円 2時間 990円×スタッフ人数 前々日18時まで無料/以降は全額 18都府県
ベアーズ 4,840円(定期デラックス・2時間)/3時間以上は4,180円 2時間 990円(+最寄り駅から1.3km以上で440円) 前日17時まで無料/以降は100% 12都道府県
ダスキン メリーメイド 5,500円(東京・神奈川の定期)/4,400円(他45道府県) 2時間 項目なし 公式サイトに記載が見つかりません 47都道府県

キャットハンドの単身特別プランと子育て応援プランは、名前は一人暮らし向け・子育て向けですが、公式に利用者の条件の記載は見つからなかったので表に入れています。単身特別プランは月額制(月4回・1回2時間で月25,344円)なので、1回分は25,344円÷4回=6,336円、1時間あたり3,168円で計算しました。同じ一覧の一人暮らし応援プラン(30歳以下・40㎡以下/1LDK以下に限る・月22,704円・月4回・1回2時間)は、利用者の条件があるので外しています。

読むときのポイントを3つ。

いちばん安い数字は、たいてい定期契約の単価です。 クラウドケアの2,750円は「週1回・月5回分」をまとめて申し込んだときの単価で、1回だけ試す金額ではありません。1回だけならスポット依頼の3,300円+交通費880円=4,180円です。

交通費は作業時間と関係なく1回ごとにかかるので、短く頼むほど割高になります。 クラウドケアを1時間で頼むと交通費込みで4,180円、3時間なら3,593円です。

いちばん安い単価には、その値段で頼める最短時間があります。 CaSyの2,790円は2時間以上、きらりライフサポートの3,080円は3時間コースの単価で、1時間だけ頼むと3,190円・3,960円に上がります。

きらりライフサポートは東京・神奈川・千葉・埼玉の1都3県のみです。実家が地方の方は第3章へ進んでください。

3. 実家の場所で、候補はほぼ決まります

実家の場所で頼める会社が減ることを、届く範囲の広い順に4つに分けてまとめた表。47都道府県に届く2社=ニチイライフ(Bエリア定期週1回2,860円。宮城は地域によりA・Bに分かれる)、ダスキン メリーメイド(45道府県4,400円・東京と神奈川だけ5,500円)。12〜18の都道府県=ミニメイド・サービス(18都府県)、CaSy(13都府県)、タスカジ(13都府県)、ベアーズ(12都道府県)。7都府県の一覧内のみ=クラウドケア(東京・神奈川・埼玉・千葉・大阪・京都・兵庫。県全体ではなく市区町村の一覧に載っている地域だけ・離島を除く)。1都3県・4都府県の一部地域=きらりライフサポート、アールメイド(東京23区+都下14市、神奈川・埼玉の一部、千葉は4駅の周辺)、キャットハンド(一部市区町村のみ)、ピナイ家事代行サービス(4都府県の一部地域)。注意:県名が入っていても市区町村の一覧に載っていない地域があるため、申し込み前に公式サイトのエリアページで親の住所を確認する。金額はすべて税込。2026年9月4日に各社公式サイトで確認(クラウドケアは2026年9月13日)。
実家の所在地で候補が減る。届く範囲の広い順に4段。

実家が首都圏や関西の都市部なら、クラウドケアも含めてほぼ全部が候補です。地方なら候補は一気に減ります。47都道府県に対応しているのはニチイライフとダスキン メリーメイドの2社ですが、地域によってはミニメイド・サービス(18都府県)、CaSy(13都府県)、タスカジ(13都府県)、ベアーズ(12都道府県)も一覧に載っています(福岡は5社、広島は4社)。

しかもここで料金の順番が入れ替わります。ニチイライフは料金表が地域で3つに分かれていて、Bエリア(北海道・東北・九州など31道県)の定期・週1回は1時間2,860円(宮城は地域によりA・Bに分かれます)で、47都道府県に届く2社の中ではいちばん安い金額です。東京(Sエリア)の3,960円だけを見ていると、この安さは見えません。逆にダスキン メリーメイドは東京・神奈川の定期だけが1時間5,500円の最高帯、他の45道府県は4,400円です。

クラウドケアの7都府県(東京・神奈川・埼玉・千葉・大阪・京都・兵庫)も、県全体ではなく市区町村の一覧に載っている地域だけで、公式サイトに「※離島除く」とあります。親の住所が一覧にあるかを、申し込み前に確認してください。

実家が大阪・愛知・福岡・広島などにある場合は、ミニメイド・サービス(18都府県)も一覧に載っているかを確かめてください。

実家が地方の場合も、47都道府県といっても全域とは限りません。ダスキン メリーメイドは公式に「一部対応できない地域・お店があります」と書いているので、まず親の住所に担当店があるかを調べるところから始めてください。

親の住所に担当店があれば、47都道府県のどこでも頼めます。東京・神奈川以外の45道府県なら、定期は1時間4,400円です。

4. 自費の訪問介護と、ふつうの家事代行の違い

同じ「1時間3,000円くらいで人が来る」でも中身は別物です。見落としやすい点が3つ。

頼める範囲が違います。 クラウドケアは公式サイトに「すべてのサービスが、同じ料金(時間利用料のみ)でご利用いただけます」とあり、生活援助と身体介護で単価が変わりません。いっぽう家事代行10社の料金表には、入浴や排泄の介助にあたるメニューがありません(2026年9月4日に確認した範囲)。

資格と契約の形は、公式の記載からは断定できません。 クラウドケアは「クラウドケアによる審査を通った方が…登録しています。登録後には研修も行っております」(公式FAQ・2026年9月13日確認)と書いていますが、介護の資格が必須かは書かれていません。当サイトは「資格者が来る」とは書きません。また利用規約には「弊社は会員間契約の当事者とはなりません」とあり、契約はヘルパーと利用者の直接契約で、運営会社は仲介の立場です。損害保険はありますが上限があります。

予定が動くと高くつきます。 キャンセルは48時間前から全額負担で段階的な割合はなく、交通費や割増料金も対象です。前日17時まで無料の会社(ニチイライフ・ベアーズ・アールメイド)より厳しい条件です。直前に頼むと割増もかかります(割増率は個別ページに載せています)。

5. 10月1日から、クラウドケアの定期は最低2時間に

クラウドケアは公式サイトのお知らせで、2026年10月1日から定期依頼(週1回・2週に1回)の最低利用時間を1時間から2時間に変更すると告知しています。スポット依頼は1時間のまま据え置きです。金額にするとこう変わります(税込・交通費880円込み)。

定期依頼・週1回 1回あたりの最低額 月5回分
2026年9月30日までに開始 3,630円(1時間) 18,150円
2026年10月1日以降 6,380円(2時間) 31,900円

お知らせには「9月30日までに開始する定期依頼については…10月1日以降に自動更新される際には、最低ご利用時間が2時間となります」とあります。つまり9月中に1時間の定期を始めても、自動更新のタイミングで2時間に切り替わります。

なお公式のFAQは2026年9月13日時点でも「1回あたり最低1時間から」のままで、料金ページと食い違っています。申し込み画面で確認してください。

6. 「短く、こまめに」は最低利用時間で削られます

親の家の家事は、3時間まとめてより1時間を週2回のほうが合うことがあります。ところが1時間から頼めるのは11のうち4つです。クラウドケア(スポットのみ。定期は10月1日から2時間)、ニチイライフ、CaSy(週1回の定期のみ)、きらりライフサポート(別途入会金5,500円)。残る7社は2時間または3時間からです。

ニチイライフには30分単位の「シニア短時間プラン」もあります(Bエリア2,200円・Aエリア2,420円・東京2,750円/30分・税込)。週1回以上・契約期間3か月以上という条件つきで、対象は介護保険の要介護者・要支援者、または障がい者手帳をお持ちのご本人に限られ、そのご家族は利用できません(公式FAQ)。

まとめ

  • 先に窓口へ。介護保険で頼めるか、市区町村独自の家事支援があるかを、市区町村の窓口か地域包括支援センターで確認する(相談は無料)
  • 自費は1時間2,750円から5,500円(税込)+毎回の交通費880円〜1,100円。安い数字はほぼ定期契約の単価で、1回だけ頼むと上がります
  • 実家が地方でも、47都道府県に一覧があるニチイライフとダスキン メリーメイドの2社は必ず候補に残ります。地方都市なら他社も一覧に載っていることがあります(福岡は5社、広島は4社)。ニチイライフのBエリアの定期・週1回は1時間2,860円で、47都道府県に届く2社の中ではいちばん安い金額です
  • 体に触れる介助が要るならクラウドケア。7都府県の一覧内のみ・48時間前から全額のキャンセル料・ヘルパーとの直接契約・資格が必須か不明、の4点を先に確認
  • 10月1日からクラウドケアの定期は最低2時間。1回あたり3,630円→6,380円(税込)です

このページの限界

  • 金額は各社の公式サイトで確認したものだけです。方針は調べ方と比較の基準に書いています
  • 介護保険の自己負担の割合や使える回数、自治体ごとの家事支援の中身は書いていません。 当サイトでは判定できず、運営者は介護の専門家でもないためです
  • クラウドケアで確認できなかったこと=ヘルパーの資格要件、48時間より前のキャンセル料、定期依頼の請求単位(一括か都度払いか)、自動更新を止める締切日。ダスキン メリーメイドのキャンセル料も記載が見つかりません(2026-08-11時点)
  • キャットハンドの交通費990円は推計です(公式表示は「一律900円」で税込・税別の記載がなく、税別とみなしました。税込なら1回90円安くなります)
  • どのサービスも契約していないため、使った感想は書いていません(公開されている条件の読み比べです)

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