結論:家事を手放すなら料理から

どの家事から手放すか迷う人へ、料理・掃除・洗濯・買い物を「かかる時間」と「いくら出せば手放せるのか」で見比べます。

いちばん時間が取られているのは料理(公式の呼び方は「食事の管理」)で、妻が1日1時間25分。 洗濯36分・掃除32分の2倍以上です(6歳未満の子がいる夫婦と子供の世帯・2021年)。手放し方は、自分でやめる/家電にやらせる/人に頼むの3つです。

家事代行を実際に使っている人は、国の調査2本とも2%に届きません(経済産業省の委託調査・2024年5月公表の令和4年度調査で1.8%、内閣府の委託調査・2019年12月・8,151人で1.6%)。この記事は家事代行を勧めるためのものではなく、料理・掃除・洗濯・買い物それぞれの「いくら出せば手放せるのか」を見比べるためのものです。

会社選びは 家事代行を比較、食材宅配のタイプ分けは 食材宅配を比較 にあります。

下は6歳未満の子がいる夫婦と子供の世帯の、1日あたりの平均です。右端は、国が別に示す1時間あたりの単価を妻の時間に掛けた金額です。

どの家事にいちばん時間が取られているかの表。6歳未満の子がいる夫婦と子供の世帯の、1日あたりの平均で、右端は国が別に示す1時間あたりの単価を妻の時間に掛けた金額です。列は家事(公式の呼び方)/妻の時間/国の1時間単価/妻の1日ぶん。料理・食器洗い(食事の管理)は妻の時間1時間25分、国の1時間単価1,285円(炊事)、妻の1日ぶん約1,820円。洗濯(衣類等の手入れ)は36分、1,254円(洗濯)、約750円。買い物(買い物・サービスの利用)は33分、1,328円(買物)、約730円。掃除・片付け(住まいの手入れ・整理)は32分、1,144円(掃除)、約610円。補足は3つ。1つ目、いちばん時間が取られているのは料理(公式の呼び方は「食事の管理」)で、妻が1日1時間25分。洗濯36分・掃除32分の2倍以上です。2つ目、右端の4つを足すと1日およそ3,900円ぶんです。3つ目、同じ世帯の夫は、食事の管理14分・衣類等の手入れ5分・買い物18分・住まいの手入れ・整理11分。注意は、時間の分類名(食事の管理)と単価の分類名(炊事)は別の資料のもので、範囲が同じとは限らないこと。時間は総務省統計局『統計Today No.190』(令和3年社会生活基本調査/2021年10月調査/6歳未満の子供を持つ夫婦と子供の世帯・週全体平均)、単価は内閣府経済社会総合研究所『2021年の無償労働の貨幣評価』(2023年7月公表)。
妻の家事時間は料理が1日1時間25分で、洗濯36分・掃除32分の2倍以上です。
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家事(公式の呼び方) 妻の時間 国の1時間単価 妻の1日ぶん
料理・食器洗い(食事の管理) 1時間25分 1,285円(炊事) 約1,820円
洗濯(衣類等の手入れ) 36分 1,254円(洗濯) 約750円
買い物(買い物・サービスの利用) 33分 1,328円(買物) 約730円
掃除・片付け(住まいの手入れ・整理) 32分 1,144円(掃除) 約610円

国の単価は「その家事を職業の人に頼んだら1時間いくらか」で計算したものです。

時間は総務省統計局『統計Today No.190』(令和3年社会生活基本調査/2021年10月調査/6歳未満の子供を持つ夫婦と子供の世帯・週全体平均)の表3(調査票Bによる結果・2022年12月公表)。単価は内閣府経済社会総合研究所『2021年の無償労働の貨幣評価』(2023年7月公表・代替費用法スペシャリスト法)。時間の分類名(食事の管理)と単価の分類名(炊事)は別の資料のもので、範囲が同じとは限りません。

パナソニック ホームズが2025年11月に既婚男女1,101名に聞いた調査では、53項目を「負担」と「楽しみ・やりがい」で分け、負担が多くてやりがいが小さい「くたくた家事」が34.0%でした。例は「掃除のために物を移動させる」「浴室掃除」「寝具の洗濯」です。

一条工務店が2024年9月に共働きの既婚男女673名に聞いた調査では、女性が最も負担を感じる家事の1位は「料理」で4割以上。リンナイが2022年12月に2,350名に聞いた調査では、女性が負担に感じる家事の1位は「献立を考える」で60%弱でした。

手放し方は3つ

家事の手放し方3つの表。自分でやめる/家電にやらせる/人に頼むの3つで、どれを選ぶかで出ていくお金は0円から1時間数千円まで変わります。列は手放し方/出ていくお金/向く家・向かない家。自分でやめるは0円で、家族の合意が取れる家に向く、やめると誰かが困る家事(食事・洗濯)には使えない。家電にやらせるは買うときにまとまった金額で、同じ工程が毎日戻ってくる家事に向く、置き場所がない家、工事ができない賃貸には向かない。人に頼むは会社料金なら1時間2,750円から(来る人が値段を決めるタスカジは1,500円から。1回3時間固定・交通費別)で、重労働がたまっている家に向く、1回ごとの金額が高いので短い家事には向かない。補足は2つ。1つ目、「自分でやめる」は、献立を固定する、アイロンをやめる、といった決め方で、費用はかかりません。2つ目、「家電にやらせる」は、当サイトの台帳(掲載している会社の料金データ)に家電の値段がないため、金額を出せません。金額はすべて税込で、当サイトが各社の公式サイトで確認したものです。
同じ「手放す」でも、出ていくお金は0円から1時間数千円まで変わります。

「自分でやめる」は、献立を固定する、アイロンをやめる、といった決め方です。「家電にやらせる」は、当サイトの台帳(掲載している会社の料金データ)に家電の値段がないため、金額を出せません。

国の調査(2024年5月公表の経済産業省資料・令和4年度調査)では、家事代行を使わない理由の1位は「所得に対して価格が高いと思われるため」で20.01%でした。

料理を手放すといくら

金額はすべて税込で、当サイトが各社の公式サイトで確認したものです。

料理を手放すといくらかかるかの表。料理は、頼み方によって1回に出ていく金額がまったく違います。列は頼み方/1回(1食)いくら/何が無くなるか。食材宅配・ミールキットは1食648円からで、無くなるのは献立を決める仕事と、買い物。宅配弁当は1食620円からで、献立・買い物・調理・後片付け。作り置き代行(家事代行)は1回9,130円から(3時間)で、調理と後片付け(数日ぶん)。補足は3つ。1つ目、1食648円はヨシケイのスマイリーミール5日間コース2人用(ヨシケイ福岡・6,480円)。2つ目、1食620円はnoshの10食プラン(6,206円・送料別)で、Kit Oisixは1人前1,026円、冷蔵の日替わり弁当ならワタミの宅食「まごころおかず」が1食690円。3つ目、作り置き代行は、料理を頼める家事代行5社の「3時間・週1回の定期」で1回9,130円から16,500円でした。注意は、この金額に食材費は含まれず、別に払うこと(公式に書いている4社とも)。金額はすべて税込で、当サイトが各社の公式サイトで確認したものです。
料理をいちばん安く手放せるのは、家事代行ではありませんでした。
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頼み方 1回(1食)いくら 何が無くなるか
食材宅配・ミールキット 1食648円から 献立を決める仕事と、買い物
宅配弁当 1食620円から 献立・買い物・調理・後片付け
作り置き代行(家事代行) 1回9,130円から(3時間) 調理と後片付け(数日ぶん)

1食648円はヨシケイのスマイリーミール5日間コース2人用(ヨシケイ福岡・6,480円)、1食620円はnoshの10食プラン(6,206円・送料別)。Kit Oisixは1人前1,026円(公式に掲載されていた32商品の中央値から換算)、冷蔵の日替わり弁当ならワタミの宅食「まごころおかず」が1食690円です。

作り置き代行は、料理を頼める家事代行5社の「3時間・週1回の定期」で1回9,130円から16,500円でした。この金額に食材費は含まれず、別に払います(公式に書いている4社とも)。

献立を決める仕事まで手放したいなら、送料も入会金もかからない食材宅配から試すのが、いちばん失うものが少ない入り方です。

細かい金額は 作り置きを家事代行に頼むと1回いくら? と 食材宅配を比較 にあります。

掃除を手放すといくら

掃除は、家事代行がいちばん素直に効く家事です。まとまった時間が要るうえ、毎日でなく間を空けてもすむ家事だからです(家事の頻度の公的な統計は見つからなかったので、ここは多くの家庭の実感です)。

  • 続けて頼むなら1時間2,750円から(クラウドケア・週1回の定期。CaSyは2,790円で、2時間5,580円)
  • 1回だけ試すなら4,180円から(クラウドケアの1時間・交通費込み)
  • 交通費は1回ごとに別にかかります(CaSy・クラウドケアとも880円)

国の単価(掃除1,144円)に比べると、人に頼む金額は2倍から4倍です。それでも掃除で割に合いやすいのは、1日32分では終わらない重労働(浴室・寝具・物をどかす掃除)が、家事代行の1回にまとめて入るからです。

続けるか決めていないうちは、契約期間の縛りがない会社から試すほうが安全です。ベアーズとピナイ家事代行サービスの定期は1年契約で、満了の1か月前までに申し出ないと自動で延長されます(家事代行のやめ方 に11社ぶん)。

1回だけなら クラウドケア が最安です。ただし定期の最低利用時間は2026年10月1日から1時間ではなく2時間になり、1回あたりの最低額が上がります(1回だけのスポット依頼は1時間のまま)。来てくれるのは東京・神奈川・埼玉・千葉・大阪・京都・兵庫の7都府県で、この地域なら最初に出ていく額がいちばん小さい会社です。

洗濯と買い物を手放すといくら

洗濯だけを引き受ける会社の記載は、当サイトの台帳に見つかりませんでした。クラウドケア、ダスキン メリーメイドは家事代行の時間内に洗濯も頼めますが、掃除と同じ時間単価です。妻の1日36分(国の単価で約750円ぶん)に1時間ぶんの料金(クラウドケアの定期で2,750円から)を払うため、洗濯は「家電にやらせる」が向きます。

買い物を食材宅配に置き換え、9社を同じ条件(1回に本体5,000円・週1回)で見ると、1回の送料は0円から1,166円。毎週届く7社を1年(48回)でならすと年0円から年27,840円の差です(冷凍弁当のワタミの宅食ダイレクトとnoshは週1回の前提に合わないので、この計算に入れていません)。ヨシケイと食べチョクの定期便は最初から0円です。いっぽうnoshの送料は関東で1回1,166円かかり、0円になる仕組みがありません。

0円になる注文額は会社ごとに違います(食材宅配の送料は1回いくら?)。

頼む前に制度と費用を確かめる

自治体の産前産後ヘルパー

2026年9月22日に各自治体の公式ページで確認した1時間あたりの自己負担は、品川区410円・港区750円(単胎)・横浜市750円(1回2時間1,500円)・新宿区1,000円・渋谷区1,100円でした。住民税非課税世帯の減額や、生活保護世帯の免除がある自治体もあります。

ただし使える人と期間が決まっていて、産前産後の一定の期間を過ぎると使えなくなります(回数や時間の上限も自治体ごとに違います)。事業の名前も金額も自治体ごとに違うので、上の5つは目安です。お住まいの市区町村の名前と「産前産後 ヘルパー」で公式ページを確かめてください。

勤め先の福利厚生

国の調査(2024年5月公表の経済産業省資料)では、勤め先の福利厚生として提供されるなら家事支援サービスの利用に「繋がる」と答えた人が56.4%でした(「非常に繋がる」16.5%+「やや繋がる」39.9%)。

制度は会社ごとに違い、当サイトでは調べられません。就業規則、福利厚生の代行サービス(会員サイト)、人事や総務への問い合わせで確かめられます。

自分の時給との比較

国が「その人が働いていたら稼げた額」で計算した1時間あたりは、30〜34歳で男性1,750円・女性1,534円、35〜39歳で男性1,970円・女性1,615円、40〜44歳で男性2,141円・女性1,666円(2021年)。家事代行の実質時間単価は、月4回・1回3時間・東京・1年利用で3,083円から5,500円です。

つまり多くの家庭で「自分でやったほうが金額の上では安い」側に出ます。 家事代行が割に合うのは、浮いた時間がそのまま収入になる働き方か、金額ではなく「その1時間がないと回らない」ほうを取る場合です。年収ごとの時給は 家事代行はいくらから割に合う? にあります。

まとめ

家事ごとの、向いている手放し方といくらからの表。料理・掃除・洗濯・買い物の4つを、向いている手放し方と最初に出ていく金額でまとめました。列は家事/向いている手放し方/いくらから。料理は食材宅配・宅配弁当(いちばん安く手放せるのは家事代行ではありません)で、食材宅配1食648円から、宅配弁当1食620円から。掃除は人に頼む(家事代行がいちばん素直に効く家事)で、定期1時間2,750円から。洗濯は家電にやらせるで、当サイトの台帳に、洗濯だけを引き受ける会社の記載が見つかりませんでした。買い物は食材宅配に置き換えるで、1回の送料0円から1,166円。補足は3つ。1つ目、掃除は人に頼むのが効き、洗濯は家電に向きます。掃除はまとめてやれる重労働、洗濯は毎日出る1日36分の短い家事だからです。2つ目、作り置き代行(家事代行)に料理を頼むと3時間で1回9,130円からです。3つ目、頼むと決める前に、住んでいる市の制度(1時間410円から)と勤め先の福利厚生を確かめてください。注意は、家事の頻度の公的な統計は見つからなかったので、ここは多くの家庭の実感だということ。金額はすべて税込で、当サイトが各社の公式サイトで確認したものです。
家事ごとに、向いている手放し方と最初に出ていく金額をまとめました。

今日やることを1つだけ決めるなら、今週の夕食を何食ぶん外に出せるかを数えて、食材宅配のお試しから始めることです。出ていく金額がいちばん小さく、やめるのもいちばん簡単だからです。

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