結論
通信教育の「月◯◯円」は、実際に払う金額ではありません。同じ講座でも、次の4つで支払総額が変わります。
- 学年 — 進学すると受講費も上がります(進研ゼミ小学講座の毎月払いは、小1が4,080円、小6が7,970円)
- 払い方 — まとめて払うほど1か月あたりは安くなります(小3は毎月払い5,480円、12か月分一括払いなら1か月あたり4,600円)
- タブレット代 — 端末が別売りのコースでは、続けた月数によって請求されたりされなかったりします
- 途中でやめたときの扱い — 返金されるお金と、逆に請求されるお金の両方があります
つまり「1か月あたりの受講費が安いほう」を選んでも、1年でやめると高くつくことがあります。 先に決めるべきは講座ではなく、「どの学年から、何か月続けるつもりか」です。 それが決まってはじめて、どの払い方が安いかが計算できます。
以下の金額はすべて、2026年8月11日に公式サイトで確認したものです(税込)。まとめサイトに載っている金額は改定に追いついていないことがあるため、使っていません。
選び方の3ポイント
1. 「今の学年」ではなく「続ける期間」で考える
通信教育の受講費は学年が上がると上がります。進研ゼミ小学講座の毎月払い(2026年度・4月号開始・税込)は、小1が4,080円、小2が4,580円、小3が5,480円、小4が6,590円、小5が7,560円、小6が7,970円です。小1と小6では2倍近く違います。
小2で「月4,580円なら続けられそう」と思って始めても、4年後には7,970円になっています。判断するときは、今の金額ではなく、続けるつもりの学年まで並べて見てください。
なお、年度の途中(4月号以外)から入るときは注意が必要です。12か月分一括払いにすると、期間が次の学年にまたがるため金額が変わります。たとえば小3で9月号から入って12か月分一括払いにすると、〈チャレンジタッチ〉が58,400円、〈チャレンジ〉が60,400円です(小3の8か月分+小4の4か月分)。4月号開始の55,200円とは別の金額になります。
2. 一括払いの「得」は、途中でやめない前提でしか成立しない
小3・4月号開始の場合、毎月払いは月5,480円、12か月分一括払いは総額55,200円(1か月あたり4,600円)です。毎月払いを12か月続けると65,760円なので、一括払いのほうが10,560円安く済む計算になります。
ただしこれは12か月続けた場合の話です。一括払いで払った後に途中でやめる可能性があるなら、「やめたときにいくら戻るか」を先に確認してください。
進研ゼミ小学講座の場合は、共通利用規約に「受講月数に応じて受講費を計算し直し、残金を返金する」と明記されています(最短受講期間は2か月)。ここが明記されていない講座では、一括払いは慎重に判断したほうが無難です。
3. 受講費に「含まれないもの」を数える
このサイトが実質コストと呼んでいるのは、表示価格に次のものを足した金額です。
- 送料
- 入会金・年会費
- 最低利用単位(「1か月だけ」が頼めるかどうか)
- 毎回必ず上乗せされる費用
進研ゼミ小学講座は、この点では珍しくシンプルです。入会金・再入会金・退会金はいずれも0円、送料も受講費に含まれていて全国どこでも別途かかりません。赤ペン先生の個別指導や実力診断テストにも追加費用はかからないと公式に明記されています。
一方で、受講費の外にある費用もあります。
- 支払手数料:クレジットカード払いは0円ですが、口座引落は一律65円、コンビニ振込は135円(振込額が税込31,500円以上の場合は335円)かかります
- タブレット:〈チャレンジタッチ〉には端末が必要です(次の章で詳しく書きます)
- 有料オプション講座:プログラミング講座、考える力・プラス講座、オンラインスピーキングなどは基本の受講費に含まれない別料金です
- 端末の保証:チャレンジパッドサポートサービスは月360円(年4,320円)の別料金です
金額としては小さく見えますが、口座引落の65円は12回で780円、サポートサービスは1年で4,320円です。「月◯◯円」の比較には出てこない部分です。
実質コストで比べる
いちばん順位が変わりやすいのがタブレット代です。
進研ゼミ小学講座の〈チャレンジタッチ〉で使う〈チャレンジパッド〉第6世代は、別売りで定価19,980円(税込)です。「長期受講タブレット割引」を使って24か月連続で受講すれば0円になりますが、24か月未満で退会すると、退会時に19,980円の支払いが必要になります。分割にすると月970円×24回=合計23,280円(実質年率15.25%)で、この場合は長期受講割引を併用できません。USB電源アダプターも別売りで880円です。
ここを入れて計算すると、見え方が変わります。小3で12か月分一括払い(55,200円)にして1年でやめた場合、タブレット代19,980円が加わって支払総額は75,180円。1か月あたりに直すと6,265円です。「月4,600円」として比べていた金額とは、1,600円以上ずれます。
紙の〈チャレンジ〉を選べばこの費用は発生しません。 受講費は〈チャレンジタッチ〉と〈チャレンジ〉で同額(小3はどちらも毎月5,480円)なので、2年続けるか分からないうちは、紙のほうが実質コストの読みやすい選択になります。
なお、このタブレット代については公式サイト内に条件の違う記載が2つ残っていて、どちらが適用されるかは公式の記載だけでは判断できませんでした(2026年8月11日時点)。 金額の差が大きいところなので、申し込む前に必ず自分で確認してください。2つの記載の中身と、月数ごとの支払総額はチャレンジタッチと紙のチャレンジ、支払総額はどちらが安いかに分けて書いています。
こういう「公式サイトを読んでも確定できない条件」があるため、月額の数字だけを並べた比較には限界があります。候補が2つ3つに絞れたら、資料を取り寄せて手元の書面で条件を突き合わせるのが確実です。急いで決める必要はありません。学年が変わる区切りまで待っても、受講費の条件は変わりません。
よくある質問
通信教育に入会金や送料はかかりますか
講座によります。進研ゼミ小学講座については、入会金・再入会金・退会金がいずれも0円、送料も受講費に含まれていて別途かからないことを公式サイトで確認しました(2026年8月11日時点)。ただしこれは講座ごとに違うため、他の講座については個別に確認が必要です。
一括払いにした後で途中でやめたら、お金は戻りますか
進研ゼミ小学講座の場合は戻ります。共通利用規約に、一括払い済みの場合は受講月数に応じて受講費を計算し直し、残金を返金すると明記されています。ただし最短受講期間が2か月あるため、1か月だけの受講はできません。
タブレットのコースと紙のコース、どちらが安いですか
受講費は同額です(小3はどちらも毎月5,480円)。差が出るのはタブレット代のほうで、〈チャレンジタッチ〉は端末が別売り19,980円、24か月連続受講で0円になる代わりに24か月未満で退会すると請求されます。2年以上続ける見込みがあるならタブレット、分からないなら紙のほうが、支払総額は読みやすくなります。
学年の途中から始めても損しませんか
毎月払いと6か月分一括払いの金額は、4月号開始でも年度途中の入会でも変わりません。金額が変わるのは12か月分一括払いで、期間が次の学年にまたがるぶん総額が上がります。始める時期そのもので損得が決まるというより、12か月分一括払いを選ぶかどうかで変わると考えてください。
何を基準に最終的に決めればいいですか
このサイトでは順位をつけていません。「どれが1位か」は、続ける期間・学年・紙かタブレットかで入れ替わるためです。 決め方としては、(1)続けるつもりの月数を先に決める、(2)その月数ぶんの支払総額を、タブレット代と手数料まで入れて計算する、(3)残った候補の教材を資料で見比べる、という順番が確実です。
もっと詳しく
- チャレンジタッチと紙のチャレンジ、支払総額はどちらが安いか — 続けた月数ごとの支払総額と、23か月でやめると24か月続けるより高くつく理由を表で並べています
- 通信教育の資料請求で何が届く? — 進研ゼミ・Z会・スマイルゼミの資料請求で実際に届くものと、電話勧誘についての公式の記載を突き合わせました